日々のあれこれ #13

こんにちは。

このカテゴリーは、タナボタレコード主催のヒサヤマが、日々の事柄について書くという、マジカルなコーナーです。

どうぞ、お付き合いください。


昨日は、密林ラララのリハ@国立でした。
早めに現地入りし、中華料理屋さんで白身魚の甘酢あんかけ定食を頂き、しっかりカロリーを摂取した上でリハに臨みました。

私は気持ちが高ぶっておりました。
今回のリハは、私が提案する曲を、新たなレパートリーとして試してみよう企画が主題だったのです。
新規案件として、ダンスミュージックの要素をバンドに持ち込もうとしていたのでした。
つまり、踊れる曲を密林ラララに取り込もうとしていたのです。

私は事前にアレンジのイメージを頭の中でカチコチに作り込んで、こりゃ、最高のダンスミュージックになるよ、とほくそ笑んでおりました。

ところが、いくら自分脳内で音楽を作り上げていても、複数人集まってバンドでやってみるとなかなか思い通りにならないものです。
実際に演ってみたところ、それはそれは我ながら酷いもので、江戸時代のお侍さんが現代のボーリング場にタイムトリップしボーリング玉を見ながら首を傾げているような感じでありました。
要はダサかったんです、私のアレンジがとても。
ボーリング場ではさらっと速やかに軽やかにボールを投げ、さくっと的に命中の上でストライクを奪取し、笑顔で振り向きたる後に観客達とハイタッチをすることが求められるのであって、ボールを抱えて善人のような面持ちで隅っこに立ちすくんでいるのは、イケてないということです。

この時点での私の状況をご説明致しますと、餃子を食べたい食べようと、餃子モードをくんくんに盛り上げて店に入ったところ、メニューはレアチーズケーキだけで、既に席に座ってしまい仕方ないのでアイスコーヒー付きのレアチーズケーキセットを注文し食しているような状況でした。
レアチーズケーキの味は酷く、且つ餃子のイメージがどうしても払拭できず諦め切れず、希望と現実の挟間で脳内悶絶を起こしている感じです。

原因は、事前アレンジがあくまで私の頭の中だけで行われたものであって一人で満足しているような状況で、且つイメージを言葉や音で上手く伝えることができんかったっちゅうことです。
何故ならば、実は私はダンスミュージックにほとんど縁がなく、普段は世界の民族音楽シリーズばかりを聴する、というダンスやグルーヴ等のハイセンスな現代感覚からは遠く離れた暮らしを静かに営んでおり、アレンジを説明する際の私のボキャブラリが、現実感を伴わない、現場を分かっていない、仮説オン仮説の学説みたい、な泥沼に陥ってしまっていたのでした。

けれども、ここはやはり長年の付き合いです。
餃子とレアチーズケーキの間で悩む私を気の毒に思った密林ラララのメンバー達が、こんな感じ?とやってくれて、最終的にはみんなでニコニコマークになりました。

次回のライブ(10月6日)でお披露目する予定です。
ぜひよろしくお願いいたします。


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